FACE TO ACE/FACE TO ACE
元聖飢魔IIのギターリスト、エース清水長官と元GLASS VALLAYのキーボード本田海月氏(昔の名前は本田恭之)のユニット。サウンドとしては聖飢魔II時代とは全く異なり俗に言う80年代の「ニューロマンティック」風のシンセサウンド。ヴォーカルは長官自身がとっておられます。サウンドはさすが練りこまれた感じがあって独特のノスタルジックな雰囲気になる のですがやはり長官自身は音を外しているというわけではないし聖飢魔II時代も閣下の次にヴォーカルを取ることがあったので下手ではないんですけどヴォーカリストとしてのオーラというか表現力は(恐れ多いですが)物足りなさを感じます。どうしてもこれをあの人が(あの悪魔が?)歌ったらとか考えちゃうんですよね。さすがにギター雑誌でコード理論について講義しているだけあって、曲の展開もこう来るだろうなというところを微妙に外してきて面白いのですが、それを生かすヴォーカルの表現がちょっとなぁという気はします。さすがにギターの表現力はすばらしいです。個人的にはヴォーカルに不満がありますが曲の雰囲気自体は結構好きですね。ガツーンと来るのとは又別の意味で。あと、今i-podで聞いてるんですがイコライザーをロックモードにすると低音が歪ますね。元々かなり低音(シンセベース?)を聞かせてるみたいです。[02]のGソロは結構聖飢魔IIっぽいすし、逆にいえば聖飢魔II時代の長官のギターや曲作りのルーツがこのアルバムに見え隠れします。